昔から本屋が大好き。
小さい子供がおもちゃ。おしゃれな子は洋服なのに
あたしはいつも本屋にいた。
母が買い物に行っているときは、どこに行く?
と聞かれたら必ず本屋で立ち読みをしていた。


沖縄にいた時、休みになると本屋にいっていた。
中心街とは離れたところで働いていたから
活字恋しさにフラフラ小さな本屋へ。

沖縄は沖縄の本がコーナーになってある。
それも、歴史・三線の本・ガイドブック・沖縄の人の書いた色々な内容の本。

ふと青い表紙の絵が目に留まった。

題名も衝撃的だった。

「多重人格・・・・でもあたしはママ」なんか惹かれて

1300円を出して買った。

自分の部屋に戻りごはんを片手に読んだ。

多重人格。正式には「境界性人格障害」略して「ボーダーライン」
とも言う。

原因は幼い時に、苦しい経験をするとその経験を記憶の中に消し去る。

消し去った記憶は別の人格を作ってしまって、存在してしまう。

人間はやっぱり機械のようには出来ていないらしい。

だから、消して去ったかのように見えてちゃんと存在は消えないである。

その存在が人格として表に出ると、主人格は記憶を失くす。


何年か前に話題になった「23人のビリーミリガン」とかがある。

何度かテレビの特集でみてはいたが

気持ち本当かなと半信半疑だった。

夕方がいつの間にか夜になっていた。

感想なんて思いつかなかった。

感動なんかじゃない。悲しみでもない。

解からないけどかなり考えた。


あとがきにも書いてあったが、編集者が

「ここまで書いて本当にいいのですか?」

著者に言ったそうだ。

著者の宇賀直子さんはきっと沢山いるであろう同じ病気の人に

一緒に頑張ろうとメッセージとして書いたのだろう。

それと、この病気は存在するってことを。


こちらがぶどう社のHP

機会があったら一読してください。